3Dパースが上達しない?ある程度作れるようになってから伸び悩む理由

3Dパースを作り始めた頃は、

ソフトの操作を覚える。
家具を配置する。
マテリアルを設定する。
照明を入れる。
レンダリングする。

ひとつできることが増えるたびに、「前より上手くなった!」と実感しやすかったように思います。
でも、ある程度3Dパースを作れるようになってくると、こんな時期がやってきませんか?

「前より操作はできるようになったのに、パースのクオリティがあまり変わらない。」
「インスタで見るあの人と同じソフトを使っているはずなのに仕上がりが全然違うのはなぜ?」

私自身、これまでたくさんの3Dパースを作ってきましたが、3Dパースって、ソフトを使えるようになることと「いいパースを作れるようになること」は、少し違うと思っています。

今回は、ある程度3Dパースを作れるようになってからぶつかりやすい「伸び悩み」について書いてみます。

目次

操作を覚えれば、パースが上手くなるわけではない

3Dパースを始めたばかりの頃は、分からないことの多くが「操作」です。

壁はどうやって作る?
素材はどうやって貼る?
照明はどう設定する?

こうしたことは、調べて覚えていけば少しずつできるようになります。
ところが、操作が一通りできるようになると、今度は別の問題が出てきます。

「ちゃんと作っているはずなのに、なんだかリアルに見えない。」
ここから先は、「どのボタンを押すか」だけでは解決できません。

「なんとなくパッとしない」の正体を見つけるのが難しい

伸び悩んでいるときに一番難しいのが、何が悪いのか、自分では分からないこと。
だったりします。

たとえば、

  • カメラ位置が少し高い
  • 画角が広すぎる
  • 家具のサイズ感が空間に合っていない
  • 光が均一すぎる
  • 素材の反射が強すぎる
  • 小物を置きすぎている
  • 色温度がバラバラ
  • すべてのものが同じようにはっきり見えている

一つひとつは、ほんの小さな違いかもしれません。
でも、その小さな違和感が積み重なることで、

「CGっぽい」
「なんとなく垢抜けない」

につながることがあります。
逆に言えば、すべてを作り直さなくても、一つ直すだけで急に良くなることもあります。

同じ空間でも、光の入り方を変えるだけで印象は大きく変わります。

どのソフトを使っているのか。
どんな設定をしているのか。
どこまで3Dソフトで作って、どこから画像編集やAIを使っているのか。
どこに時間をかけて、逆にどこは割り切っているのか。

完成作品だけでは分からないことがたくさんあります。
誰かの制作画面を見て、「そんなやり方があるんだ」と知るだけで、自分の作業が一気に楽になることもあります。

上手なパースを見るだけでは分からないことがある

素敵な3Dパースを見ることは、とても勉強になります。
私もたくさん見ます。
でも、完成した1枚だけを見て、

「このパースみたいにしたい」

と思っても、なかなか同じようにはなりません。
なぜなら完成画像からは、

なぜそのカメラ位置なのか。
なぜその明るさなのか。
どこに時間をかけたのか。
逆に、どこは作り込んでいないのか。

までは分からないからです。
「完成したものを見る」ことと、

「どう考えて作ったのかを知る」こと

には、意外と大きな違いがあります。

自分のパースだけを見続けていると、違和感に気づきにくい

これも、私自身よくあります。
ずっと同じパースを見ながら作業していると、目が慣れてしまいます。

「何かおかしい気がするけれど、もう分からない……」

という状態(笑)
そんなとき、一晩時間を置いて見ると、「あ、ここだ」とすぐ気づくことがあります。

そして、それ以上に早いのが他の人に見てもらうことです。
自分では何時間も気づかなかったところを、

「ここ、もう少し暗くしてみたら?」
と一言言われて、
「あーーー、それだ!」となることがあります。

技術を教えてもらうというより、自分にはなかった視点を一つもらう。
それだけで変わることがあります。

他の人の「普通」を知ると、自分の選択肢が増える

3Dパースの作り方に、絶対的な正解があるわけではありません。
(建築の納まりや法規のことではなく見せ方として)

同じ空間でも、

カメラ位置も違う。
ライティングも違う。
使うソフトも違う。
仕上げ方も違う。

AIを使う人もいれば、使わない人もいます。

だからこそ面白いのが、「私はこうしてるよ」を聞くことです。
自分では思いつかなかった方法が、誰かにとっては当たり前だったりします。
それを知ったからといって、同じ方法を使わなければいけないわけではありません。

でも、選べる方法が一つ増える。
これは、3Dパースを作り続ける上で結構大きなことだと思っています。

最近はAIで「試す」ハードルも下がった

そして今は、3Dパース制作にAIを組み合わせられるようになりました。
「この壁の色を変えたらどうなる?」
「この家具に変えたら?」
「もう少し自然光を感じるパースにしたら?」

以前なら作り直すのが大変だったことも、AIを使えば短時間で試せる場合があります。
私自身、実際の3Dパース制作でもAIを使う機会が増えました。
ただし、

AIを使えば自動的に良いパースになるわけではありません。

「何を変えたら良くなるのか」を判断するのは、やっぱり人です。
だから私は、AIが進化すればするほど、ソフトの操作だけではなく、

空間を見る力、違和感に気づく力、選ぶ力がますます大切になると思っています。

3Dパースを作る人同士で、制作過程を共有できる場所

私が共同主宰している「3Dパースもくもく会」では、完成した作品を見せ合うことを目的にはしていません。
Zoomでつながりながら、それぞれが自分の仕事や勉強をしています。
そして、

「これ、なんか変なんだけど分かります?」
「みんなだったらどうする?」
「こんな機能見つけました!」

そんなところから、突然情報交換が始まります。
主宰者が正解を教える講座ではありません。
私自身も、「そんな方法あるんだ!」と教えてもらうことがあります。

使っているソフトも、経験も、それぞれ違う。
だからこそ、自分一人では気づかなかった視点に出会える場所になっています。

上手くならないのではなく、次の段階に来ただけかもしれない

もし今、「前ほど上達している感じがしない」と思っているなら、

それは上手くなっていないのではなく、
操作を覚える段階から、「見る・考える・選ぶ」段階へ進んだということなのかもしれません。

一人で試行錯誤する時間も大切です。
でも、ときには他の人の画面を見たり、「これ、どう思う?」と聞いてみる。

それだけで、止まっていたものが動き出すことがあります。
3Dパースを、ひとりで頑張り続けなくていい。
そんな場所を探している方は、3Dパースもくもく会も覗いてみてください。
現在メンバーは30名ほど。
ほとんどの方が、一人で参加してくださっています。
「今から入ったら輪に入りにくいかも……」という心配もいりません。

Zoomも毎回全員が揃うわけではなく、途中参加・途中退室も自由。
まずは自分の作業をしながら、気になる話題があれば聞いてみる。
そんな距離感で大丈夫です。

「初めまして」から始まる人が、これからも普通に増えていく場所にしたいと思っています。

3Dパースを作っていて、
「ちょっと聞ける人がいたらいいな」
「同じ仕事をしている人とつながってみたいな」
と思っている方は、いつからでも気軽に参加してください。

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この記事を書いた人

3Dパースデザイナー|URAKATA studio
インテリアコーディネーター・二級建築士。
インテリアデザイナーや設計・リノベーションに携わる方に向けて、3Dパース制作やAI活用について発信しています。

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